税金の話をされた瞬間に眠気に襲われる

専門用語ばっかりだと読めないし意味わからない。だるい。やる気でない。

という人を「税金ムズすぎ民」と定義し、読めるように、しました!
眠気については…ぜひ、読んで試してみて下さい!

源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)とは?

源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)は、会社からもらう書類(しょるい)です。

1年間に「いくらお金をもらったか」が書かれています。

どのくらい税金(ぜいきん)を引かれたかも分かります。

この書類は、ふつう12月の終わりごろにもらえます。

会社をやめた人は、その時に出してもらえます。

とても大事な書類なので、なくさないようにしましょう。

■ 給料からは何が引かれているの?

会社からの給料(きゅうりょう)には、次のようなお金が引かれています:

  • 所得税(しょとくぜい):国に払う税金。源泉徴収票ではこれが対象です。
  • 住民税(じゅうみんぜい):市区町村に払う税金(翌年分が天引きされます)。
  • 健康保険料(けんこうほけんりょう):病院に安く行ける保険。
  • 厚生年金(こうせいねんきん):将来もらえる年金(ねんきん)。
  • 雇用保険料(こようほけんりょう):失業したときに助けてもらうお金。

源泉徴収票は何のために使うの?

自分がいくらもらって、どれだけ税金を払ったかを知るために使います。

所得税の税額のほか、社会保険料(健康保険料+厚生年金+雇用保険料)の納付額も分かります。

また、確定申告(かくていしんこく)という手続きでも必要です。

サラリーマンの場合、確定申告が必要になるのは、住宅ローンの控除(こうじょ)や、医療費控除(いりょうひこうじょ)などです。

確認するメリット

・自分の「正しい収入と税金」が分かる
・間違いがあっても、早く見つけて直せる
・将来の申請や手続きにスムーズに使える

意外と、自分がどのくらい所得税を払っているのか、分からない人も多いのではないでしょうか?

確認しないとどうなるの?

・税金を払いすぎても気づけないかもしれません
・会社が間違えていても、自分で気づかなければ損します
・住宅ローン控除(こうじょ)や手当の申請で困ることがあります

源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)の構成と見方

源泉徴収票は、いくつかのブロックに分かれています。
それぞれ、何が書いてあるのかを見ていきましょう。

① 支払金額(しはらいきんがく)

ここには、会社から1年間にもらった「給料やボーナス」の合計が書いてあります。
手取りではなく、税金が引かれる前の金額です。

② 給与所得控除(きゅうよしょとくこうじょ)後の金額

会社からもらうお金(給料)は、すべてに税金(ぜいきん)がかかるわけではありません。
働くためには、本や新聞を読んで勉強をしたり、手帳やペンなどの購入など、いろいろな出費(しゅっぴ)があるからです。
給料の金額に応じて、自動で計算されます。

②には給与所得控除を引かれた後の、給与所得(きゅうよしょとく)が書かれます。

③ 所得控除(しょとくこうじょ)の額の合計額

税金を計算するとき、「このくらいは生活を維持するために使うよね?」という金額を引いてくれるという制度があります。
それが所得控除(所得控除)です。
たとえば、以下のようなものが含まれます:

  • 社会保険料(しゃかいほけんりょう)控除
  • 配偶者(はいぐうしゃ)控除
  • 扶養(ふよう)控除(ただし0~15歳には扶養控除はない)
  • 基礎控除(きそこうじょ)
  • 生命保険料控除、地震保険控除

これが多いと、払う税金が少なくなります。

寄付金控除(ふるさと納税など)や医療費控除は所得控除の一種ですが、年末調整ではなく、確定申告をしないと受けられない控除です。

④ 源泉徴収税額(げんせんちょうしゅうぜいがく)

会社があなたの代わりに「先に引いておいた税金」の額です。
所得税(しょとくぜい)がここに書かれます。
貴方が1年間働いて、納めた所得税が書かれています。

毎月の給与から引かれていた「源泉所得税(げんせんしょとくぜい)」のうち、多くとりすぎていた分は12月か1月の給与で返却されます。
12月だけ、給料が多い!という経験はございませんか?

⑤ 社会保険料等の金額

健康保険(けんこうほけん)、厚生年金(こうせいねんきん)、雇用保険(こようほけん)などに払った金額です。

⑥ 控除対象扶養親族(こうじょたいしょうふようしんぞく)の数

税金を安くする対象になる「家族(かぞく)」の人数です。
子どもや年金暮らしの親などが含まれることがあります。

⑦ 会社情報と本人情報

会社名や住所、自分の名前、マイナンバーなども載っています。
※マイナンバーは黒く塗られている場合もあります。

よくある質問と、源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)の活用

源泉徴収票をなくしてしまったら?

会社に再発行(さいはっこう)をお願いしましょう。
ふつう、すぐにもう一度出してくれます。
過去の分もお願いできますが、早めに頼むのが安心です。

書いてある内容に間違いを見つけたら?

すぐに会社の経理(けいり)や人事(じんじ)に連絡(れんらく)しましょう。
間違いがあると、税金の計算がズレることがあります。
修正(しゅうせい)してもらうことで、正しい税金になります。

確定申告(かくていしんこく)って何?いつ必要?

会社員は、ふつう「年末調整(ねんまつちょうせい)」だけで終わります。

でも、こんなときは確定申告が必要です:

  • 医療費(いりょうひ)がたくさんかかった
  • ふるさと納税(のうぜい)を5つ以上の自治体(じちたい)にした
  • 年の途中で転職(てんしょく)した
  • 副業(ふくぎょう)で収入(しゅうにゅう)があった
  • 住宅ローン控除(こうじょ)の最初の年

源泉徴収票があれば、申告書を書くときにとても役立ちます。

どこに使うの?どう保管(ほかん)する?

住宅ローンの申請
子どもの保育園の手続き
奨学金(しょうがくきん)や各種補助金の申請

などでも使われます。

紙でもらったら、大切に保管しましょう。
スマホで写真を撮っておくのもおすすめです。

★まとめ:源泉徴収票を見て、税金を「見える化」しよう!

間違いがあっても、自分でチェックすれば早く対応できます。

源泉徴収票は、1年のお金の記録(きろく)です。

税金を知る、確認する、申請に使うなどいろいろ役立ちます。

投稿者プロフィール

YFPクレアグループ
YFPクレアグループ
税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。

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