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旧NISA、10年前に5万円だけしてたら15万円になってたんですよ!
(実話です!!)

会社の人たち

えええ!!!そんなに増えるんですか!?

という、会話を社内でしまして。
こんなに増えるならなんで50万とか100万とか当時MAXの120万とかやってたら「360万円♪ヒャッハー♪」出来たのに!!って思っちゃって(笑)
でも、5年後10年後の「ヒャッハー♪」を作るのは今なんですよね。

実はこう見えて(?)わたくし、NISA歴は10年以上!
新NISAももちろんやっております。

正直、トランプさんがどうなる?とか、日本の選挙後にどうなる?とか色々思うことはあるのですが、10年で3倍になった!という実体験を一度でもしてしまうと、やっててよかったぁ!と、とても思うし、周りにもオススメします。
思い返せば10年前…というと、私が弊社に勤務し始めた年なのですが、給与は3倍にはなってないし、貯蓄も3倍にはなってないんですよね。NISAサマサマです。

新NISAとは?

新NISA(新しい少額投資非課税制度)は、個人の投資収益にかかる税金を非課税とすることで、資産形成を後押しするための制度です。2024年1月から大幅にリニューアルされ、これまで以上に使いやすく・長期投資に適した仕組みとなりました。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 非課税対象
    株式や投資信託で得た配当・分配金、売却益が非課税になります。通常、約20%かかる税金がかからないため、手元に残る資産が増えやすくなります。

    冒頭の5万円が15万円に増えてた!というのを例にとって解説をします!
    増えた10万円(利益)に対して…
    普通の投資(特定口座と言います):20%の税金がかかるので手取り8万円+税金2万円
    NISAの投資10万円全部手取りに!!
    となります。
  • 二階建て構造
    1)つみたて投資枠(年間120万円)
    2)成長投資枠(年間240万円)
    の2つの枠組みがあり、同一年に両方を利用可能。短期・中期の成長投資と、長期・積立型の資産運用を組み合わせられます。
    毎月コツコツ自動で積立てていく「つみたて投資枠」と、コツコツ自動積立てもガツンと一発投資も両方できる「成長投資枠」です。
    どちらかもできるのでご自身の収入や目的に合わせてやっていくのもありですよ!

    1年間最大で360万円も非課税で運用できます。大半の人は「そんなにできるかー!」って思うかもしれませんが、大丈夫!年間5万しかやってなかった私も15万円に増えたので、5万でも10万でも「ウェ~~イ(≧∇≦)b」は出来る!
  • 非課税期間の無期限化
    旧NISAでは5年または10年と定められていた非課税期間が撤廃され、“いつまで保有しても”非課税メリットを享受できます。
  • 生涯投資上限の設定
    生涯で利用できる非課税投資枠は合計1,800万円。成長投資枠はそのうち最大1,200万円まで利用可能です。

これにより、より計画的かつ柔軟な投資を行うことができ、長期的な資産形成を目指す方にとって大きな追い風となる制度です。

どんな人が使える?新NISA利用の条件

新NISAを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 対象年齢
    • 18歳以上(※1月1日時点で満18歳以上の方)
    • 未成年(18歳未満)の方は利用できません。
  2. 居住要件
    • 日本国内に居住していること
    • 住民票のある住所が日本国内であることが原則です。
  3. 口座開設
    • 金融庁に登録された証券会社、銀行、信用金庫、郵便局などで「新NISA口座」を開設
    • 1人につき1つのNISA口座しか持てません(※旧NISA口座からの切替・継続扱い)。
  4. 口座開設のタイミング
    • 年度途中の申し込みも可能(1月1日〜12月31日まで)
    • 当該年中に一度でも買付を行うと、その年の口座利用が確定します。
      変更希望の場合はその年最初の買付をする前に変更の手続きをしましょう。
      ちなみに、結構面倒でしたよ!(経験済み)
  5. 旧NISAからの切替・併用
    • 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)を利用中の方は、2023年末までの利用分は旧制度で管理
    • 2024年以降は新NISA口座への切替申請が必要
    • 同一年で旧制度・新制度の併用はできません。
  6. その他の注意点
    • 口座開設時にマイナンバー登録が必須
    • 売却した場合の枠戻し(ロールオーバー)は不要(非課税期間が無期限化のため。翌年に復活)
    • 年間・生涯の非課税枠を超過しないよう、購入時に金融機関で残枠管理を行う

現在、未成年者のためのジュニアNISAは廃止されており、子どものための非課税投資はストレートにやろうとするのは難しいですが、生命保険の制度を使って、一時(部分)解約&一時所得でお金を受け取る…というのは可能なものもあります。

対象商品一覧

新NISAで購入できる商品は、大きく「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに分かれています。それぞれの概要と主な商品例をまとめました。

4.1 つみたて投資枠

  • 対象商品
    金融庁が選定する「長期・積立・分散投資」に適した投資信託のみ
  • 特徴
    • 毎月1回〜毎週など、一定額を自動で買い付け
    • プロが世界中の株や債券に分散投資してくれる
    • 手数料(信託報酬)がとても低め → 手数料が安いと、その分利益が増えやすい!
  • 主な商品例
    • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    • 先進国株式インデックスファンド
    • ニッセイ外国株式インデックスファンド
    • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
    • SBI・V 全米株式インデックス・ファンド

      インデックスファンドとは、株価の指数に連動する運用を目標とした投資信託で、値動きがわかりやすいので、初心者向きです。
      私の5万を3倍にしたのもインデックスファンドでした。
  • こんな人にオススメ
    • 投資がはじめてで、買いタイミングを考えたくない
    • 長い目でじっくり資産を増やしたい

4.2 成長投資枠

  • 対象商品
    上場株式、ETF(上場投資信託)、REIT(上場不動産投資信託)、公募の株式投資信託など
  • 特徴
    • 上場株式やETFはリアルタイムで売買可能
    • REITは不動産への分散投資が可能
    • 一部の投資信託も購入可能(つみたて枠の対象外ファンド含む)
  • 主な商品例
    • トヨタ自動車(7203)などの個別株式
    • NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)
    • iShares MSCI USA ETF(1550)
    • 東証リート指数連動型上場投資信託(1343)
    • 野村つみたて外国株投信 など

配当や株主優待などをを受け取りながら、NISAをしてみたい場合は成長投資枠になります。
証券会社によっては、海外企業の株式の購入が出来ない場合もあります。

注意点とリスク

新NISAのメリットは大きいですが、利用にあたっては以下の点に注意しましょう。

  1. 元本割れリスク
    • 投資信託や株式は値動きがあります。買った時より値下がりすると、損失が発生します。
    • つみたて投資枠でも、相場が長期間低迷すると元本を下回る可能性があります。
  2. 非課税枠は売ったら翌年復活する制度
    • 売却してもその分の枠は当年中は戻りません。復活は翌年です。
    • 例えば年間360万円枠で100万円分売却しても、即追加で100万円を再投資することはできないので、計画的に使いましょう。
  3. 商品選びの重要性
    • つみたて投資枠:低コスト・分散性の高いファンドを選ぶこと。
    • 成長投資枠:個別株やETFは銘柄ごとの特徴を調べ、自分のリスク許容度に合ったものを選ぶこと。つみたて投資枠のものも購入可能
  4. 長期投資の視点を忘れずに
    • 急激な値動きに振り回されず、「長く持つ」「定期的に積み立てる」ことを心がけるとリスクを抑えやすくなります。

      投資素人ほど、どーんと構えておくことが大事です。
      値段が下がった!というときは今もっているものを売るべき?という思考をするよりは「下がったこのタイミングで追加購入しようかな?」というタイミングだと考える事が大事です。
  5. 口座管理と手数料
    • NISA口座の管理手数料は基本的に無料ですが、取引の際には売買手数料や信託報酬がかかります。
    • 購入時・保有中のコストもチェックしましょう。

個人的感覚のオススメ情報

私は楽天証券を使っています

生涯累計楽天ポイントが50万超えの楽天ハードユーザーの私にとっては楽天証券一択。

楽天カードで投資すると、楽天ポイントもゲット出来るので、いきなり!早々に!嬉しい思いができます。
なんせクレカで投資信託 って よーく考えると資産から資産に変えてるだけなので、消費もしてないのに「ありがとうございます!!」っていう気持ちに毎月なります。

しかも楽天ポイントを使って投資信託も可能!それをすると、更に楽天ポイントが+0.5倍貰えるようになります。

しかも、国内株式、アメリカ株式、海外ETF、投資信託すべてで取引手数料0円!!

もはやお金を受け取る前に、ポイントをわんさか受け取っております。

10年先に3倍になってたら嬉しいけど、既にちょびっとの利益は受け取っている…という極小の満足感と安心感を得ております。

毎月分配金があるorない!どっちがいいか

以前の私は毎月分配金で「ヒャッハー♪」しておりました。
いや、今もしております(笑)

ですが、税理士事務所の職員になった今、毎月分配金があるのって無駄が多い…と気づいてしまい、今は追加購入はしておりません。
というのも、毎月分配金があるのって、毎月決算もやってるそう。
決算申告がどれほど大変か…を知ってる身としては「それ、本当に毎月必要??」と思わなくもないのですよね。
とはいえ、毎月お小遣いのように「チャリーン♪」と入金があるのは正直美味しいです。
今のネット証券会社では、定期的に定額か定率で運用益から入金が出来るのもあるので、そういうのを使ってみるのもありだと感じております。

ストレス溜まったら、投資信託を衝動買いするのもオススメ(?)

冒頭に話した5万円。コレはこの年に仕事のストレスのはけ口に5回、衝動買いをしたことを示しております(笑)

服やコスメなどの消費もいいけれど、どうせ衝動買いをするなら資産になるものを衝動買いするのはマジでオススメです。
この衝動買い制度(?)で投資信託を購入してきたのですが、

  • 投資を購入する時:「よっしゃー!お金使ってスッキリ!」→ストレス浄化
  • 前に買った投資が上昇中:「投資、うまくいってるぜ!!」→ストレス浄化
  • 前に買った投資が低下中:「よぉし!追加するチャンスだぜ!!」→ストレス浄化
  • 現金化:「あの時のイライラが報われたぜ!!」→ストレス浄化

と、どこを切り取ってもストレス浄化が出来るので、新NISAは本当にオススメです。

新NISAの始め方

新NISAを始めるには、以下のステップで手続きを進めましょう。
口座開設から運用開始まで、初心者向けにわかりやすく解説します。

1. 口座開設先(金融機関)を選ぶ【証券会社 vs 銀行 vs 郵便局

  • ネット証券:取引手数料が安く、スマホアプリで手軽に管理できる。取引銘柄数も多い!
  • 銀行・信用金庫・郵便局:窓口サポートが手厚いが、手数料がやや高めの場合あり。

ネットリテラシー(セキュリティの意識や、ネット情報収集力、真偽の判断力など)がそこそこある方にはネット証券がオススメです。

ポイント

  • つみたて設定の使いやすさ
  • 商品ラインナップの豊富さ
  • 手数料(売買手数料・信託報酬)の比較
  • キャンペーン(ポイント還元など)

2. 必要書類を準備

  • マイナンバー確認書類(通知カード、個人番号カード、又は住民票+番号通知書)
  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
  • 印鑑(銀行・信用金庫の場合)

3. NISA口座の申し込み

  • 選んだ金融機関のWebサイト、または窓口で「新NISA口座開設申込書」を入手
  • 申し込みフォームに必要事項を記入
  • マイナンバー登録と本人確認書類を提出

4. 審査・口座開設の通知受領

  • 申し込みから2〜4週間程度で開設完了の通知が郵送またはメールで届きます。
  • 旧NISAから切替の場合も、同様に手続きが必要です。

5. 投資資金を入金

  • 口座開設完了後、証券口座に投資用資金を振り込みます。
  • つみたて設定予定額以上の資金を用意しておくとスムーズです。
  • クレジットカード払いが出来る証券会社(楽天証券など)もあります。

6. 投資商品の選択

  • つみたて投資枠:低コストなインデックスファンドから選択
  • 成長投資枠:個別株、ETF、REIT、その他投資信託など

重要ポイント

自分のリスク許容度と目標利回りを考慮して組み合わせる!

AIバブルなど、定期的に●●バブルという急上昇する株が出てきます。そういう一攫千金的なものを狙うのも良いのですが、逆にドカーン!っと落ちてしまうこともあります。
利益欲しさに高配当を狙うのも良いのですが、落ちてしまっても大丈夫か、落ちてしまったらどのくらいまでが許容出来るか…落ち着いて検討するのをおすすめします。

7. 買付・積立設定

  • つみたて投資枠は「毎日・毎週・毎月」など自動積立を設定可能
  • 成長投資枠は「成行注文」または「指値注文」でタイミングを指定なども出来ます。
  • 予算に応じて金額・タイミングを調整しましょう
  • 金額は変更可能です。余裕がある月は増やす、出費が多い月は減らす…など、無理なく続けるのおすすめです。

8. 運用開始・定期チェック

  • 購入後は、ポートフォリオの構成比率や損益状況を定期的に確認
  • 市場環境やライフプランの変化に応じて、積立額や商品配分を見直す

私は定期的にチェックはしてないのですが、先述の通り、ストレスが貯まると証券会社にログイン。NISAの状況を見ながら「ウッホウッホ~♪」としてストレスを浄化させているので、ストレス次第でチェックすることにしております。それを考えると定期的にストレスをかけてくれる、お仕事には感謝ですね(笑)

まとめ!!

5万円が15万円になった話しですが、実際に私の身に起こったことですが、NISAをすれば必ずしも10年で3倍になる!というものではありません。ですが、やらなかったら5万円は5万円のまま…となります。

もちろん、それも選択肢の一つ。
万が一のために、仕事をしなくても数カ月間生きられるだけの預貯金を作ってあとはNISAに…などのリスクを分散させながら、やっていくのがいいのではないかな?と思って私はそのようにしております。

そして、NISAを10年以上やって思うのは、もはやNISAをやってない方がリスクなのでは?と思うほど!

ぜひ、この機会にご検討下さい!



投稿者プロフィール

YFPクレアグループ
YFPクレアグループ
税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。

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