生命保険には「終身保険」「定期保険」「医療保険」など、さまざまな種類があります。
人によっては色んなことを考えて「そろそろ保険に入ろうかな?」というタイミングがるかと思いますが、どんな保険に入ればいいのか、ちょっとわからない…。
試しに「使わなければ戻ってくる!」という保険もあれば、保険料は低額だけど、返戻金無し!など酒類も様々・
今日は保険の種類について解説します!
1. 終身保険(しゅうしんほけん)
終身保険は、その名の通り一生涯続く死亡保障を備えた保険です。保障が切れないため、「いつ亡くなっても必ず保険金が出る」という安心感があります。
また、保険料の一部が積み立てられるため、時間の経過とともに解約返戻金が貯まりやすく、貯蓄性のある保険としても利用されます。
向いている人
・必ず家族に資金を残したい
・老後資金の準備にも役立てたい
・相続税対策として死亡保険金の非課税枠を使いたい
2. 定期保険(ていきほけん)
定期保険は、10年・20年など一定期間のみ死亡保障がある保険です。終身保険と違い、期間が終わると保障も終了します。
貯蓄性がない分、大きな保障を低コストで持てるのが強みです。
向いている人
・子どもが独立するまでの期間を重点的に保障したい
・住宅ローン返済期間だけ手厚く備えたい
・事業借入金対策として割安に大きな保障を確保したい
3. 医療保険
医療保険は、入院・手術・通院などの医療費負担を補うための保険です。治療内容に応じて「入院1日いくら」「手術1回いくら」という形で給付金が支払われます。
向いている人
・病気やケガによる急な医療費負担に備えたい
・自営業者など、休業による収入リスクを軽減したい
・家計に余裕がなく、医療費の平準化をしたい
4. がん保険・三大疾病保険など(特定疾病系)
がん、心疾患、脳血管疾患など、大きな治療費や長期療養が必要になる病気に特化した保険です。診断一時金としてまとまった金額を受け取れるタイプが多く、治療費だけでなく収入減にも備えることができます。
向いている人
・家系に同様の病歴がある
・がんや重大疾病への不安が大きい
・治療費だけでなく、長期間働けないリスクも含めて備えたい
5. 収入保障保険(しゅうにゅうほしょうほけん)
収入保障保険は、死亡・高度障害のときに毎月一定額を受け取れるタイプの保険です。一時金ではなく「生活費としての収入」を補う仕組みなので、若い家庭にとって非常に合理的な保障になります。
向いている人
・遺族の生活費を安定的に確保したい
・子育て世帯で、毎月の支出が重いため月額給付が向いている
・一時金よりも、収入のように受け取れる形が安心
6. 養老保険(ようろうほけん)
養老保険は、満期に生存していれば満期保険金を受け取り、死亡した場合にも同額の死亡保険金が受け取れる保険です。
「万が一にも備えながら、確実に貯まる」性質があり、貯蓄型保険の代表格です。
向いている人
・教育費や結婚資金など、将来必要な資金を計画的に貯めたい
・死亡保障も同時に確保したい
・会社が従業員の退職金積立として利用するケースも多い
7. 変額個人年金保険
変額個人年金は、支払った保険料を投資信託などで運用し、その運用成果によって将来受け取る年金額が変わるタイプの保険です。
元本保証はないものの、インフレに負けにくい資産形成が期待できます。
向いている人
・銀行預金や通常の保険では増えないと感じている
・老後資金の準備をより積極的に行いたい
・NISAやiDeCoと併せて資産形成をしたい
8. 個人年金保険(通常の確定型)
変額タイプとは別に、一般的な個人年金保険もあります。こちらは保険会社があらかじめ予定利率で運用し、将来の受取額が確定しているタイプです。
向いている人
・老後資金を確実に準備したい
・リスクを避けて「決まった額」を受け取りたい
・節税として生命保険料控除を活用したい
まとめ:保険は「何のリスクに備えたいか」で選ぶ
今回紹介した8種類の保険は、それぞれ役割が明確に異なります。
おそらく保険に入ろうって思ったのにはきっかけがあるかと思います。さらに、「言われてみれば、これはお金かけても保険必要かも…」と思うようなものもあるかもしれません。
先に述べたように、家族や老後資金、遺伝の状況などによって保険は「これがおすすめ」というのは変わってきます。
・家族の生活を守る → 終身保険・定期保険・収入保障保険
・医療費リスクに備える → 医療保険・がん保険
・貯蓄を兼ねて備えたい → 終身保険・養老保険・個人年金
・投資として老後資金を増やしたい → 変額個人年金
また、保険は複雑な税務が関わることも多く、個人事業主や法人では「保険料の損金算入」や「受取時の課税区分」など注意点もあります。必要に応じて専門家に相談し、自分の目的に合った保障・資産形成を組み合わせることが大切です。
投稿者プロフィール

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税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。
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