昨年、我が家はハワイ旅行に行きました!

もう家族3人超エンジョイして、控えめに言ってもサイコーだったのですが・・・その物価の高さですよ・・・
更に、追い打ちをかけたのが、税金の存在…

日本も今は「オーバーツーリズム」状態で、どこに行っても外国人観光客がいますよね。
日本をエンジョイしてくださる分はいいと思うのですが、ゴミの問題や文化の違いなどで現地に暮らす人にとっては深刻な問題…
というのは、オーバーツーリズムしている国にとっては残念ながら「オーバーツーリズムあるある」のようです。

なので、ココではハワイの税金について改めて調べてみたのでぜひご参考に!

ハワイの美しい海

まずはアメリカ合衆国としての「入国時コスト」

ハワイはアメリカの一部。だから、アメリカ入国に関する費用がまずかかります。

ESTA登録料(日本人を含むビザ免除国向け)

  • 金額:21ドル
  • このうち、10ドルは観光振興のための税金として使われています。
  • 有効期間は2年間。申請はオンラインでできます。

航空券に含まれるアメリカ連邦税

「空港保安料」「入国審査料」などとして、数十ドル(おおよそ30~50ドル)が航空券に上乗せされています。日本円になおすと4,000円~7,500円くらいなので、入国するだけでもお金がかかります。(なお日本の出国税は1,000円なので安いですよね)

これは空港整備や保安、人員確保などに使われます。

宿泊時にかかる「ハワイ州&郡の税金」

次はホテルです。

ハワイに宿泊する際、旅行者はかなりの税金を負担しています。
この部分はホテル代に含まれているので、請求明細を見てびっくりする方も多いです。

宿泊税(Transient Accommodations Tax:TAT)

  • ハワイ州宿泊税:10.25%(2026年1月から11%)
  • 郡の追加宿泊税(例:オアフ島)3%

→ 合計でオアフ島に宿泊する場合は13.25%(2026年からは14%)の宿泊税がかかります。さらに下記の消費税的な税もかかります!

これによって、約1億ドルの税収アップができ、気候変動対策をして持続可能な観光地を目指すそうです。

消費税的な税(General Excise Tax:GET)

  • オアフ島では4.712%
  • 宿泊費、レストラン代、アクティビティ料金など、ほぼすべての支払いにかかるハワイ独自の税です。

→ 合計でオアフ島に宿泊する場合は、17.962%(2026年からは18.712%)の宿泊税がかかります。

つまり、宿泊費には約20%もの税金が上乗せされている可能性があります。
1泊3万円のホテルに泊まると、税だけで6,000円前後…ということも。


ハワイ州としては、税収を増やしながら、オーバーツーリズムの解消や、客層の変化などを考えているのかもしれませんね。

さらにかかる「リゾートフィー」

ココまでは、国や州などに支払う公的な税金ですが、ホテルごとに「リゾートフィー」というのも、宿泊費とは別でかかります。

リゾートフィーは税金ではなく各ホテルで設定していて、内容や金額はホテルごとにさまざま。

リゾートライフを充実させる色々なサービスが受けられるもので、たとえばウエルカムドリンクや客室のコーヒー、アメニティグッズ、Wi-Fi接続、それからビーチなどで貸し出されるタオルなどのサービスもリゾートフィーに含まれていたりします。

それが意外と高いんです。1部屋1泊50ドル(7500円くらい)でした。

そして、リゾートフィーにも宿泊税、消費税はかかります。

まとめ!ハワイの入国と宿泊だけでこれだけ税金かかる!

税の種類金額・税率課税タイミング
ESTA登録料(観光税含む)21ドル(うち10ドルは観光振興税)渡航前(オンライン申請時)
アメリカ連邦税(航空券内訳)約30~50ドル航空券購入時
ハワイ州宿泊税(TAT)10.25%(2026/1~11%)宿泊費に上乗せ
各郡の宿泊税(例:オアフ島)最大3%宿泊費に上乗せ
ハワイ州消費税(GET)約4.712%宿泊費・飲食代・アクティビティなど

ハワイは美しい環境や年中居心地の良い気候をもとに、観光によって産業や経済が回っている州ではありますから、あまりに重税にしてしまうと観光客が来なくなってしまうと、事業が成り立たなくなってしまう経営者なども出るのでは??などなど、環境保全だけではなく、そこに暮らす人々の生活のことも考慮して、税金をどうするのかを話し合ってるそうです。

日本でも考えるときなのかもしれませんね。

投稿者プロフィール

YFPクレアグループ
YFPクレアグループ
税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。

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