2月中旬…私は忙しい…
税理士事務所勤務であるが故に、確定申告で忙しい…というわけではなく、くしゃみ鼻水で忙しいんです!!
私の花粉症はのどや耳もかゆいし、頭皮もかゆい。
アレルギー反応でフケもひどく、べったりとした髪…毎日洗っているのに不潔感あってつらい。
それゆえ、外に出るときは帽子必須。
帽子を目深にかぶり、マスクをし、色付きメガネをかけた私はどこからどう見ても不審者です。そんな不審者にはなりたくないから、薬とマスクで頑張ってる人も多いのではないでしょうか?
さて、少し話は変りますが「森林環境税」と聞くと、皆さん、どんなイメージありますか?
東京都など森林がない市区町村にも配られたりしておかしい!!みたいな声もあったりするのですが、ちょっと待って!
実は、スギ花粉を減らすために森林環境税は使われていたりもするんです!
今回は「スギ花粉と森林環境税」についてお伝えします!
森林環境税とは?結局なに?
森林環境税(しんりんかんきょうぜい)は、ざっくり言うと 「森をちゃんと手入れするために、全国みんなで年1,000円ずつ出し合おう」 という税金です。2024年度(令和6年度)から始まり、住民税とあわせて 1人あたり年1,000円 が徴収されます。
「え、森って山奥の話でしょ?私、都心に住んでるんだけど…」
…って思いますよね。わかります。私も最初そうでした。
でも、森林って放っておくと案外やっかいで、
- 木が混み合って日が入らず、森が弱る(病気・倒木リスクが増える)
- 雨を受け止める力が落ちて、土砂災害のリスクが上がる(実際に増えてる!)
- 林業が回らず、手入れする人がいなくなる
- 育った木を買ってくれる業者がいなくて、林業が儲からない
みたいなことが起こりやすくなります。
それを防ぐには、間伐(木を間引いて森に光を入れる)や作業道の整備、植え替え、人材育成し、国産木材の流通を促すなど、「地味だけど、確実に必要なお金」 がかかります。そこで「国として、安定財源を作ろう」という流れで生まれたのが森林環境税です。
税金は国が集める。でも、使うのは自治体
森林環境税は国税なので、いったん国が集めます。
ただし、集めたお金は 森林環境譲与税(しんりんかんきょうじょうよぜい) として、都道府県や市区町村に配られます。
そして自治体は、そのお金を使って
- 森林の整備(間伐、作業道、植え替え等)
- 林業の担い手育成、設備整備
- 木材利用の促進(公共施設で国産材を使う等)
- 普及啓発(森林体験、教育など)
といった用途に充てる仕組みになっています。
ここで大事なのは、自治体には「使い道を公表する義務」があります。
つまり、「取られて終わり」ではなく、どこに使ったかを私たちが追える税金 でもあるんですね。これは税金払う側からしたら面白いですよ!!
東京都は「森がある地域」と「森がない地域」が協力する設計
ネット上に公開されているので、誰でも森林環境税の使い道を調べることができます。そこで東京都について、調べてみました!
東京都って、23区のイメージが強いですが、多摩地域にはしっかり森林があります。実は東京都の面積の4割は森林なんですって!意外ではありませんか?
なので東京都では、森林を持つ多摩地域の区市町村と、森林を持たない特別区などが連携して、多摩の森林整備を進める枠組みを作っています(都と区市町村が連携協定)。
森林を持つ多摩地区では、森林の整備・保全をしたり、森を守る人を育てたりするためにお金を使い、森林を持たない地区ではその木を活用した街づくりをしています。
花粉対策も進めています
森林の整備…とひとことで言いますが、実際には、成熟した木を伐採して木材にし、新たに苗を植え、育てて、また伐採をする…というサイクルを行っています。
日本の森林のうち5割が木材にちょうどいい木に育っており、伐採チャンス到来中なんです。
杉は30年目から花粉が最大に出るようになるそうですが、日本の森林は51~60年目の杉が一番多いそうです。つまり、今、森林が成熟してすっごい花粉が多い状況だから、スギ花粉で悩む人も多いのですね・・。
そして、その杉を伐採し、次に植える苗!
その苗を花粉を少花粉の杉や、無花粉の杉を植えているそう。
最近は少花粉の杉のシェアが50%を超え。全部ではないけれど、入れ替えが進んでいます。
つまり、最大限に花粉を出す木を伐採して木材にして、そこに次は少花粉の杉を植えることで、森林を保全しつつ、50年後の木材を育ててるけど、花粉は少ない!という状況を作ろうとしています。
森林環境税はそのためだけに使われているわけではありません(市区町村が決めるんでね!)が、国民病とまで言われる花粉症を根本から解決するのって国民にとってもメリットあるなぁと感じております。
花粉症の薬を求める人が減れば社会保障費の削減にもつながりますし、春の気持ちいい時期を外で活発に動けるようになったらそれだけでも経済効果ありそうです。
【まとめ】税金だからできる花粉対策
個人でできる花粉症対策って限界がありませんか?
マスク、薬、空気清浄機、玄関に入る前に花粉を払ったり、洗濯物を取り込む際も気を使ったり…
でも、根本的に花粉を減らす!ができるのは、税金ならではだと思います。
何に使っているか分からない税金は払いたくないけれど、花粉症対策を取るための税金!年額1000円!と言われたら
「え!もっと払うから早くやって!!」と言いたくなる人もいるのではないでしょうか?
でも、焦りは禁物。
急な伐採をしてしまえば、土が流れてしまったり、事故のもと。相手は自然ですから、計画的に丁寧に行っていく必要があります。また、管理する人が育つのも時間がかかります。熟年の技を持つ高齢者から教わりながら、若い職人が育っていく…そうやっていくのがいいのではないでしょうか?
税金の使い道を正すのに、大事なのは国民の目
もう一つ大事なこと…
市区町村によってこの森林環境税は好きなものに使えます。
大阪府では、商業施設のミストに使われていた年もありました。
熱中症予防でミストをやったら、森林は何かいいことありますか?ないですよね。商業施設ですよ?商業施設の熱中症予防を税金でやる必要が本当にあるなら別予算でやるべきではないでしょうか?(しかも補助率100%なので、全額税金でつけてます)
これが利権ってやつか…とがっかりしました。
国民がきちんと監視をし、適切に税金を使っているか見ていないと、暴走し、大阪府のように商業施設の客寄せのために森林環境税を使われてしまう可能性もあります。自分の住む市区町村がきちんと目的に沿って使われているかを確認する!変だな!と思ったら、役所に問い合わせたり、SNSに書き込んだりしてみましょう。
投稿者プロフィール

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税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。
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