「そろそろ確定申告…」「今年は税理士さんにお願いしようかな」
そう思い立ったとき、気になるのが「いつ依頼すれば間に合うのか」というタイミングですよね。
実は、依頼の時期によって得られるサポートの質が大きく変わります。

1. 理想の依頼時期は「10月〜12月」

税理士にとって、確定申告の繁忙期は2月中旬〜3月中旬
この時期に新規のご依頼を受けるのは難しく、すでに予約が埋まっていることがほとんどです。
一方、11月〜12月に相談を始めると、次のようなメリットがあります。

  • 節税対策(ふるさと納税・小規模企業共済・経費の見直しなど)がまだ間に合う
  • 書類や帳簿の整理を余裕をもって進められる
  • 不明点を相談しながら安心して準備できる
  • 比較的安価な税理士事務所もまだ受け付けている

つまり、「まだ年が明けてない時期」に依頼するのが最もお得ということです。

初めての確定申告で分からないことがわからない人は10月~11月がおすすめ!

はじめての確定申告の場合、ちゃんと相談をしたい!という方もいると思います。
その場合は実は10月がねらい目!

実は12月になると、税理士は年末調整で忙しくなります。
11月はその準備をしていることが多いです。
1月になると法定調書、2月~3月は確定申告で戦場と化し、税理士によっては寝る時間も削って申告をしています。

10月だと比較的ゆっくりと相談ができるので、準備しておくものや整理の仕方、税金を抑える方法も年内なら可能なこともあります。

2. 年明け〜2月初旬もギリギリセーフ!?

「気づいたら1月だった…」という方も、まだ間に合います。
この時期に依頼する場合は、早めに以下の資料をそろえておきましょう。

  • 売上・経費の記録(Excelやクラウド会計でもOK)
  • 領収書やレシートの整理(勘定科目別に)
  • 源泉徴収票・支払調書などの所得証明書

資料がそろっていれば、スムーズに申告準備が進められます。
ただし、低価格の税理士事務所はすでに受付が終了しているケースもあります。
また、ご自身で入力されていたとしても、税理士はそれが正しく入力されているか内容を確認・修正する義務があるため、どうしても時間がかかります。
そのため、2月に入ってからの依頼は「期限後申告のみ対応」や「特急料金」になることも。
依頼すると決めているなら、遅くとも1月中には依頼しておくのがおすすめです。

なお、弊社も税理士事務所ですが、早ければ年内で期限内申告の受付は中止した年もあります。
確定申告のお申込みはお早めに!

3. 2月中旬以降の依頼は注意!

確定申告の期限(3月15日)が近づくと、税理士事務所はまさに「戦場」です。
この時期は新規受付をストップしている事務所も多く、依頼できても次のようなデメリットがあります。

  • 税理士と相談する時間は当然のように取れない
  • 書類不備が見つかっても修正が間に合わない
  • 節税のチャンスを逃す
  • 資料が不足してれば期限後申告にされる

4. あなたのタイプ別・おすすめ時期

タイプ依頼のおすすめ時期ポイント
初めて確定申告する方10月〜11月書類や制度の理解に時間が必要
個人事業主(青色申告)11月〜12月節税策を含めて事前相談が吉
副業サラリーマン12月〜1月源泉徴収票・経費整理が出揃う時期
不動産所得がある方11月〜12月修繕費・減価償却の判断が早期に必要

5. まとめ:年内の相談が、安心と節税につながる

税理士への依頼は、年内(11〜12月)にスタートがベストタイミング!
「まだ早いかな」と思うくらいが、実は一番お得です。

確定申告は、書類を提出するだけでなく、「一年の経営を振り返る機会」でもあります。
早めに税理士と話して、安心して新しい年を迎えましょう。

投稿者プロフィール

YFPクレアグループ
YFPクレアグループ
税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。

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