先日、喉が痛くて、咳も止まらない。あらら・・・熱もある。呼吸も苦しい。
あまりに苦しいので、病院の予約をしようとしたら「発熱があるとどーのこーの」
結局予約は取れたのですが、病院で待たされること30分…
診察はほとんどなく、病院に来る意味とは???を激しく疑いました。
コレなら薬局でササッと薬買ったほうが良かったのでは?
そんな疑いを持ってしまったので、セルフメディケーションについて調べてみました!
「セルフメディケーション」ってなに?
風邪っぽいな〜、ちょっと胃がムカムカ…
そんなとき、病院に行かず、ドラッグストアで買った市販薬でケアすること、
それが「セルフメディケーション」です。
これはただの節約術ではなく、
自分の健康は自分で守ろうという健康管理の考え方で、国も推奨しているんです。
昨今は社会保険料も国としての支出が多くて参っているようで、風邪程度なら病院行かずに自力で治す!を推奨しているようです。
市販薬なのに節税になるってホント?【セルフメディケーション税制】
はい、ホントなんです!
「セルフメディケーション税制」という仕組みを使えば、
対象の市販薬を年間1万2千円以上購入すると、
その超えた金額分が所得控除(=税金が安くなる)になります。
例えば、家族で風邪薬や花粉症薬などをたくさん買っている人なら、
控除の対象になる可能性が高いんです。
ただ、1万2000円を超えた分から所得控除なので、領収書いっぱい集める必要があります。
でも、家族で合算してOKなので、ガンガン集めましょう。
しかも、薬局で買えば全て対象というわけではないので、対象の医薬品でなければ控除の対象にはなりません。
「OTC医薬品」ってなに?どの薬が対象?
よく「OTC医薬品が対象」と言われますが、正直わかりづらいですよね。
OTCとは、「Over The Counter」の略で、
処方箋なしで買える薬=市販薬のことです。
でも、セルフメディケーション税制で控除できるのは、
“スイッチOTC医薬品”という、
もともと医療用だった成分を含んだ、ちょっと強めの市販薬に限られます。
代表的な対象医薬品
商品名 | 症状 |
---|---|
ロキソニンS | 頭痛・発熱・生理痛など |
ガスター10 | 胃もたれ・胸やけ |
アレグラFX | 花粉症・鼻炎 |
パブロンゴールドA | 風邪の初期症状 |
新ルルAゴールドDX | のど・鼻の症状に幅広く対応 |
厚生労働省のスイッチOTC対象品目リストを見るとめっちゃあります。
多くの薬には、パッケージや棚に
「セルフメディケーション税制対象」マークがついています。
不安なときは薬剤師さんに聞いてみましょう!
「市販薬を選ぶのが不安…」そんなときこそ薬剤師!
体調が悪いときって判断力が鈍りますよね。
「この薬は今の症状に効くのか?」「咳、鼻詰まり、呼吸が苦しい、喉痛い…もう複合的に症状が出ててどれかわからない」
などなど、もう頭クラクラしているのにどう判断しろと??という気持ちにもなりますよね。
そんなときは最後の気力を振り絞って、ドラッグストアにいる薬剤師さんに相談するのがベストです。
実は市販薬にも、眠くなる成分や他の薬との相性があるんです。
自己判断で選ぶよりも、症状や希望(眠くならない薬がいいなど)を伝えたほうが、安全で効果的。
こんな感じで聞いてみてください:
「風邪っぽいんですが、眠くならない薬ありますか?」
「病院でもらってる薬と一緒に飲んで大丈夫ですか?」
「胃薬、どれが合いそうですか?」
白衣を着ていて名札に「薬剤師」と書いてある人を探して、
気軽に声をかけてみましょう。
ドラッグストア勤務の薬剤師の友人に「うざくないの?」と聞いたらむしろ聞いてくれると超嬉しい!と言ってました。
調剤薬局とは異なり、せっかくの専門知識を活かす瞬間であるのと、たまに「あの薬、本当に効いたわ」と言ってくれる人もいるみたいで、「役に立てた!!」と嬉しいそうです。もちろん忙しい薬剤師さんもいるでしょうけど、困ったときは薬剤師さんに聞いても問題ないようです。
税金が安くなる条件は?【セルフメディケーション税制の仕組み】
控除が受けられる条件は、たった2つ!
対象のOTC医薬品を1年間で1万2千円以上買うこと
- 「セルフメディケーション税制対象」と明記されたもの
- 年間で1万2千円を超えているか集計しておく
- 家族分を合算してもOK!(同一生計に限る)
健康診断や予防接種を受けていること
- 会社の健康診断やインフルの予防接種でも大丈夫!
- 確定申告で提出はしないけど5年間の保管の義務があります!
で、結局どのくらいお得になるの?
気になるのは、結局どのくらい、税金が戻ってくるか…ですよね。
セルフメディケーションの計算式とシミュレーション
控除額 = 購入金額 - 12,000円(※最大88,000円まで)
例えば、対象薬を合計30,000円買っていたら、
→ 控除額は 30,000円 − 12,000円 = 18,000円分
仮に、所得税率20%の人なら
18,000円×20%=3,600円 → 3,600円、所得税が安くなります。
18,000円×10%=1,800円 → 1,800円、住民税が安くなります。
合算5,400円も税金が安くなります。
病院に行けば、診察代や初診料などいろいろとかかりますが、もし、OTCになってる薬しか処方されないなら、さっさとドラッグストア行ってサクッと薬買ってしまえば待ち時間もゼロ!
病院行くより合理的かも?ってちょっと思いました。
今度からはそうしようかな?って思います!!
投稿者プロフィール

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税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。
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