副業を始めると、売上が立ち始めると同時に、「経費って何が落とせるの?」という疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。

ココで間違えて怪しいサイトやYouTubeの聞こえの良い言葉に騙されてはいけません!!

ここでは、副業の方が押さえておきたい「経費」の考え方について、税務上重要とされる**4つのキーワード(直接性・必要性・客観性・収益性)**を中心に、わかりやすく解説します。

経費とは?

税務の世界でいう「経費(正式には必要経費)」とは、その副業の売上を得るために直接かかった費用のことを指します。

つまり、プライベートな支出や趣味のための出費は対象外。仕事に関係があると認められたものだけが、税務署にとっての「経費」として扱われます。

経費の判断基準:4つの重要なポイント

① 直接性:副業との関係がはっきりしているか?

経費として認められるためには、「副業のために使った」と明確に説明できることが大前提です。

  • ネットショップ運営者が仕入れた商品代金 → 直接性○ 経費になる
  • 副業で忙しくしてるから、家族旅行の交通費 → 直接性× 経費にならない

「事業と直接関係がある出費であること」がカギです。

プログラマーなら、パソコンやマウスは直接性がありますが、ハツカネズミのペットの餌は直接仕事に関係ないので、経費とはいえません。

② 必要性:副業に必要だったか?

たとえ仕事と関係があっても、「それ、本当に必要だったの?」と思われる支出は疑われます。

  • ブログを書くために購入したパソコン → ○ 必要性あり
  • テンションあがる大好きなアニメのフィギュア→ × 必要性なし

合理的に必要だった」と第三者が納得できる内容にしましょう。
それがないと仕事にならない出費である。と言えることです

③ 客観性:誰が見ても納得できる証拠があるか?

「経費です」と主張するだけでは足りません。レシート・請求書・納品書・契約書など、証拠となる資料をしっかり残しておくこと。
さらに、客観的に見ても、「①直接性 ②必要性 ④収益性があるね」といえる客観性の2点が必要です。

  • クラウドソーシングの利用料の領収書
  • 仕事用SNS広告のクレジット明細

誰が見ても納得」が大事。帳簿と証拠がセットで信頼されます。

④ 収益性:売上に貢献しているか?

「この支出が収益につながっているのか?」という視点も重要です。特に、広告費や研修費のような支出は、将来的な売上アップを見込めるものかで判断されます。

  • SNS広告に10万円 → 将来の売上を狙ったもの → ○ 経費にできる
  • 副業をして、売上があんまりなくても経費をいっぱい計上してサラリーマンの方の収入の税金を軽くしたい → ✕ 経費にならない

売上と経費は1セットです。
副業で、収益より経費のほうが大きい場合は、やらない方が儲かるんですよね。
ってことは、それは、趣味ってことなんですよ!!
趣味なら儲からなくても別にいいですよね?事業じゃないってことですよね?ということで否認されます。

経費にできるか迷ったときのチェックポイント

チェック項目OKの基準
直接性副業とハッキリ関係しているか?
必要性その支出がなければ仕事が回らないか?
客観性領収書などで証明できるか?
収益性売上に貢献しているか?

経費にできるかどうかを迷ったら、この4点に立ち戻りましょう。

投稿者プロフィール

YFPクレアグループ
YFPクレアグループ
税理士法人、行政書士法人、社労士事務所などのグループです。
税制は複雑化していく一方で、税理士を必要としない人々の税に関する知識は更新されていない…と感じ、より多くの人が正しい税知識を得て、よりよい生活をしてもらえたらいいなぁと思って開設したサイトです。専門用語には注釈をつけたり、いつも払っているだけの税金のその先も知ってもらえたら嬉しいです。

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